|
子供は情報への好奇心が旺盛。
だから情報を制限するニーズに応える
|
松永 |
私がi-modeに携わっていた時に実感したのは、情報というものは人を熱くさせるということ。特に、若い世代ほど反応が敏感なんですね。ましてや、子供の好奇心パワーはものすごいものがあります。だから、子供向け携帯電話「キッズケータイpapipo!」を発売したとき、大人たちは子供達が情報に夢中になりすぎると心配していましたよね。 |
荒木 |
「キッズケータイ papipo!」を開発した時、子供達に情報端末を与えてしまうことで、有害な情報に簡単にアクセスさせてしまう…と心配するご意見をたくさんいただきました。今回、携帯電話でも不安なのだから、パソコンで情報に自由アクセスさせてしまうのは、親としてはかなり心配だろうと感じましたね。 |
|
|
|
松永 |
子供のインターネット利用に関して、かなりリサーチしましたよね。 |
荒木 |
はい。例えば、「子供のインターネット利用に関して心配なこと」というアンケートで、第1位は、“暴力的な内容のサイトにアクセスする”こと。ところが、“制限が必要であるが未対応である”という家庭が50%以上を占めていたのです。親が安心して子供達にインターネットを使わせるために、情報へのアクセス制限はしたいけど、方法が分からないという現状が分かってきました。「ぱそこんキッズキー」は、そういった親のニーズを背景に開発されました。 |
|
簡単に安心して子供がパソコンを使える環境を実現したい
|
|
松永 |
企画段階で「鍵」の形状を見たときに、USBポートに挿す製品であることがすごく伝わりましたね。さて、「ぱそこんキッズキー」でできることを教えてください。 |
荒木 |
この「鍵」をUSBポートに差し込むだけでソフトが自動的にインストールされます。パソコンの使い方に不慣れであっても、簡単に使えるようになりますよ。キーを挿せば子供向けのキッズモードになり、抜けば元のパソコンに戻ります。キッズモードの時は、「Yahoo!きっず」のページしか見られないようになります。また、親が使っている大切なファイルやソフトには触れないようなります。 |
松永 |
有害な情報へのアクセス制限はもちろんですが、大切なデータを間違って消されてしまわないようになるのは安心ですね。 |
|
荒木 |
また、パソコンを使いすぎないように、時間制限をかけることができます。 |
松永 |
子供達のパソコンの使い過ぎに悩んでいる親にとっては便利な機能ですね。開発にあたって、こだわった部分はありますか? |
荒木 |
子供向けのパソコン画面とはいえ、なるべくパソコンに近づけることを意識しました。パソコンを使っている実感を与えたかったんです。次にこだわったのは、オープニングムービーですね。ランダムにキャラクターにズームアップするようになっています。なかなか出てこないレアキャラもあるので、毎回キッズキーを挿すことを楽しんでもらいたいです。 |
|
子供達がもっとデジタルライフを安心して楽しめるように
|
|
松永 |
子供達がネットを安心して使えるようになるのは良いのですが、今後はこの製品を通じて子供とネットの関係をどう展開していこうとしているのでしょう? |
荒木 |
「ファンリンク」というメニューでは、バンダイ側が子供向けに安心で楽しいと判断したコンテンツに接続できるようになっています。第一弾として、パソコンの使い方を練習できるコンテンツを用意しています。さらにパソコンを楽しめるように、子供達のデジタルライフを応援していきたいです。 |
松永 |
その動きが加速して、親が安心で子供が楽しいコンテンツが増えるといいですね。そんな楽しい世界への扉を開く鍵が「ぱそこんキッズキー」なんですね。 |
|
|